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ノーコードとコーディング、どっちを選ぶ?初心者ウェブ担当者が知っておきたい2つのポイント
ウェブサイトを作るときに、大きく分けて2つの方法があります。
1つは「ノーコード」でサイトを作る方法。もう1つは「コーディング」でサイトを作る方法です。
今回はこの2つの違いについて、特に重要な2つのポイントを詳しく解説していきます。Contents
そもそもノーコードって何?
本題に入る前に、簡単にノーコードについて説明しましょう。
ノーコードとは、プログラミングの知識がなくても、マウス操作だけでウェブサイトを作れるツールを使ってサイトを作成する方法です。代表的なものとして、「Wix」「STUDIO」「Shopify(ECサイト向け)」などがあります。一方、コーディングは、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使って、1から手作りでサイトを作っていく方法です。
それでは、この2つの違いについて、重要なポイントを見ていきましょう。
ポイント1:データを自分のパソコンに保存できるか?(データ復旧の可否)
最初のポイントは、ウェブサイトのデータを自分のパソコンに保存できるかどうかという点です。
– コーディングの場合
コーディングでサイトを作る場合、すべてのファイルを自分のパソコンに保存することができます。
HTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルなど、サイトを構成するすべての要素を手元に置いておけるんです。これにはどんなメリットがあるのでしょうか?
1. バックアップが簡単にとれる
2. サーバーに問題が起きても安心
3. 別のサーバーへの引っ越しが楽
4. 必要なときにすぐにデータを取り出せるつまり、「もしも」のときの安全性が高いということです。
– ノーコードの場合
一方、ノーコードの場合は少し事情が違います。ノーコードツールでは、データはそのサービスのサーバーに保存される仕組みになっています。自分のパソコンには完全な形でデータを保存することができません。
テキストや画像は個別に保存できますが、サイトの構造やデザインの設定などは、そのサービスの中でしか使えない形で保存されています。
これはどういう意味を持つのでしょうか?
1. サービスが突然終了したら?→別のサービスで1から作り直し
2. アカウントに問題が起きたら?→復旧が難しい可能性も
3. 別のサービスに移行したい場合→完全な引っ越しは困難例えば、あるノーコードツールを使ってWebサイトを作成し、そのサービスが突然終了してしまったら…?
データが手元になり状態で、また最初から作り直さなくてはなりません。
時間もお金も多大な負担がかかることは想像に難くありませんね。2つ目のポイントは、デザインの自由度です。
ポイント2:デザインの自由度はどのくらい?
– コーディングの場合
コーディングを使ったWebサイト制作では、デザインの自由度が非常に高いのが特徴です。
細部までこだわったデザインを実現したい場合、例えば以下のようなことが可能になります。– 好きなフォントや配色、レイアウトを完全にカスタマイズできる
– ボタンの角を少しだけ丸くしたい
– 画像の上にマウスを置いたときの動きを細かく設定したい例えば、「この写真の位置をもう少しだけ左にしたい」「スクロールしたときにふわっと表示させたい」といった細かいこだわりも、コーディングを活用すれば自由に実装できます。
– ノーコードの場合
ノーコードツールでは、用意されたテンプレートやパーツを組み合わせてサイトを作ります。
できること:
– テンプレートの中から好きなデザインを選ぶ
– 色や画像を変更する
– パーツの配置を変える
– 基本的なアニメーションを追加するできないこと:
– テンプレートにない特殊なレイアウト
– 複雑なアニメーション
– 独自の機能の追加では、どちらを選べばいい?
答えは「状況次第」です。
ノーコードがおすすめな場合:
– 品質は問わずすぐにサイトが必要
– とにかく費用を抑えたい
– デザインにはこだわりが少ないコーディングがおすすめな場合:
– 細部までこだわったデザインを実装したい
– Webサイトを長期間運用する予定がある
– 自分でコードを管理し、データ復旧のリスクを減らしたい大切なのは、自分のニーズに合った方法を選ぶことです。
ウェブサイト制作の方法は、正解は1つではありません。
この記事を参考に、あなたに合った方法を見つけてください。
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