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キービジュアルとは?意味、役割、メインビジュアルとの違いを事例で徹底解説!
RYO ONJI
株式会社CIZRIA代表
Web黎明期より20年以上業界に携わり企業、フリーランスを経て株式会社CIZRIAを設立。700以上のWebサイト制作に携わったことでSEO対策やWebマーケティングへの知識を深める。
Webサイトや広告のデザインで、「キービジュアル」という言葉を目にしたことはありませんか?
「なんとなく聞いたことはあるけど、具体的にどんな意味?」「メインビジュアルとはどう違うの?」
この記事では、キービジュアルの定義から役割、効果的な制作方法まで、初心者にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたのデザインスキルが格段に向上し、より効果的なビジュアルコンテンツを作成できるようになるでしょう。
Contents
キービジュアルとは?
Webデザインの世界で、魅力的なビジュアルは、情報を効果的に伝え、ユーザーの心をつかむために不可欠です。その中でも、キービジュアルは、Webサイトや広告の印象を大きく左右する重要な要素です。
キービジュアルの定義
キービジュアルとは、Webサイトや広告などのデザインにおいて、最も重要なメッセージやブランドイメージを視覚的に表現する要素です。言わば、そのデザインの顔となる部分であり、見た人に強い印象を与え、記憶に残ることを目指します。キービジュアルは、単なる装飾ではなく、ターゲットにメッセージを届けるための重要なツールなのです。
メインビジュアルとの違い
キービジュアルと混同されやすいものに、メインビジュアルがあります。メインビジュアルは、Webサイトのトップページなど、最も目立つ場所に配置される画像や動画のことです。一方、キービジュアルは、Webサイト全体や広告キャンペーンなど、より広範囲で使用されることがあります。メインビジュアルは、そのWebサイトや広告の「顔」となるもので、キービジュアルは、その「顔」を構成する要素の一つとも言えるでしょう。メインビジュアルは、キービジュアルのコンセプトに基づいて制作されることもあります。
このように、キービジュアルとメインビジュアルは、表現する範囲や役割が異なります。しかし、どちらも、デザインの印象を決定づける重要な要素であることに変わりはありません。
キービジュアルの役割
キービジュアルは、単なる見た目の美しさだけでなく、Webサイトや広告の目的を達成するための重要な役割を担っています。キービジュアルが果たす主な役割について見ていきましょう。
ブランディング
キービジュアルは、企業のブランドイメージを視覚的に表現し、ターゲットに印象付ける役割を担います。ブランドロゴやコーポレートカラー、デザインのトーンなどを統一することで、ブランドの世界観を構築し、認知度を高める効果があります。例えば、高級感のあるブランドであれば、洗練されたデザインや高品質な画像を使用し、信頼感を演出します。一方、親しみやすいブランドであれば、明るい色使いや親しみやすいイラストを使用することで、親近感を抱かせることができます。
メッセージ伝達
キービジュアルは、商品やサービスの魅力、キャンペーンのテーマなどを視覚的に伝え、ターゲットの興味を引く役割も担います。キャッチーなコピーと組み合わせることで、より効果的にメッセージを届けることが可能です。例えば、新商品の発売を告知する広告では、商品の特徴を魅力的に表現した画像や動画を使用し、ターゲットの購買意欲を刺激します。キャンペーンのテーマを表現したキービジュアルは、人々の記憶に残りやすく、共感を呼ぶことで、より多くの人に情報を届けることができます。
視覚的な訴求力
キービジュアルは、Webサイトや広告全体の視覚的な魅力を高め、ユーザーの注目を集める役割を果たします。質の高いキービジュアルは、ユーザーの興味を引きつけ、Webサイトの回遊率や広告のクリック率を向上させる効果があります。美しい画像や印象的なデザインは、ユーザーの記憶に残りやすく、ブランドへの好感度を高めることにもつながります。例えば、Webサイトのトップページに、目を引くキービジュアルを配置することで、ユーザーの滞在時間を延ばし、コンバージョン率の向上に貢献します。
キービジュアルが使われる場面
キービジュアルは、その表現方法や目的によって、さまざまな場面で活用されています。Webサイト、広告、イベントなど、キービジュアルは、効果的なメッセージ伝達とブランドイメージの構築に貢献しています。
Webサイト
Webサイトは、企業やブランドの顔となる重要な情報発信の場です。トップページに目を引くキービジュアルを配置することで、訪問者の興味を引きつけ、サイトへの滞在時間を延ばす効果が期待できます。キービジュアルは、最新の情報やキャンペーンを告知する際にも有効です。デザインの統一感を保ち、ブランドの世界観を表現することで、企業の信頼性を高め、顧客ロイヤリティを向上させることにもつながります。
広告
広告は、商品やサービスの認知度を高め、販売促進を目的とする重要なマーケティングツールです。キービジュアルは、広告の最も重要な要素の一つとして、ターゲット層の注意を引きつけ、メッセージを効果的に伝達する役割を担います。Web広告、雑誌広告、ポスター広告など、媒体に合わせて最適なキービジュアルを作成することで、広告効果を最大化できます。印象的なキービジュアルは、記憶に残りやすく、ブランドへの興味関心を高める効果も期待できます。
イベント
展示会やセミナー、発表会などのイベントは、企業やブランドの情報を発信する絶好の機会です。イベントのテーマや内容を表現したキービジュアルは、イベントの告知、会場装飾、パンフレットなど、さまざまな場面で使用されます。イベントのキービジュアルは、来場者の期待感を高め、イベントへの参加意欲を刺激します。イベント終了後も、キービジュアルは、企業のブランディングやプロモーションに活用できます。
その他の媒体
キービジュアルは、上記以外にも、さまざまな媒体で活用されています。例えば、
- パンフレットやカタログ: 商品やサービスの詳細情報を、魅力的に伝えるために使用されます。
- SNS: 企業の公式アカウントやキャンペーン告知に使用され、情報拡散を促進します。
- 動画: 企業のプロモーション動画や商品紹介動画の冒頭で使用され、視聴者の興味を引きます。
このように、キービジュアルは、企業のメッセージを伝え、ブランドイメージを構築するために、多岐にわたる場面で活用されています。それぞれの媒体の特性に合わせて、最適なキービジュアルを制作することが重要です。
効果的なキービジュアル制作のポイント
ターゲットの明確化
効果的なキービジュアルを制作するためには、まずターゲットを明確にすることが重要です。誰に伝えたいのか、どのような人に響かせたいのかを具体的にすることで、デザインの方向性が定まり、より効果的なキービジュアルを制作できます。
ターゲットを明確にするためには、年齢、性別、職業、興味関心などの属性を詳細に分析します。ペルソナを設定することで、ターゲットのニーズや価値観をより深く理解し、共感を呼ぶデザインを制作できます。例えば、20代の女性をターゲットとする場合は、トレンドに敏感で、SNSでの拡散を意識したデザインが効果的です。一方、40代のビジネスパーソンをターゲットとする場合は、信頼感と洗練された印象を与えるデザインが求められます。
ターゲットの明確化は、デザイン制作の最初のステップであり、最も重要な要素の一つです。ターゲットが明確でないと、誰にも響かない、自己満足のデザインになってしまう可能性があります。ターゲットを深く理解し、そのニーズに応えるデザインを制作することで、キービジュアルの効果を最大化できます。
コンセプトの決定
ターゲットを明確にした後は、キービジュアルのコンセプトを決定します。コンセプトとは、キービジュアルを通して伝えたいメッセージやテーマのことです。コンセプトが明確であれば、デザインの軸が定まり、一貫性のあるキービジュアルを制作できます。
コンセプトを決定するためには、まず、商品やサービスの強み、ブランドの価値観、キャンペーンの目的などを分析します。次に、それらを表現するためのキーワードやイメージを抽出し、デザインの方向性を決定します。例えば、環境に配慮した商品であれば、「自然」「エコロジー」「持続可能性」といったキーワードを基に、自然をモチーフにしたデザインや、アースカラーを基調としたデザインが考えられます。また、キャンペーンのテーマが「革新」であれば、「未来」「テクノロジー」「先進性」といったキーワードを基に、近未来的なデザインや、幾何学的なデザインが考えられます。
コンセプトは、キービジュアルの根幹を成すものであり、デザインの成否を左右する重要な要素です。明確なコンセプトに基づいたデザインは、ターゲットの心に響き、記憶に残るキービジュアルとなります。
デザインのポイント
効果的なキービジュアルを制作するためには、デザインの基本的な要素を理解し、適切に活用することが重要です。ここでは、デザインの主なポイントをいくつか紹介します。
- 色: 色彩は、感情や印象を大きく左右する要素です。ブランドイメージやターゲットに合わせた色を選ぶことが重要です。例えば、赤は情熱や活力を、青は誠実さや信頼感を、緑は自然や安らぎを表現します。また、色の組み合わせも重要で、コントラストを効かせたり、統一感を持たせたりすることで、デザインの印象を大きく変えることができます。
- フォント: フォントは、情報の伝達とデザインの印象を決定づける重要な要素です。ブランドイメージやターゲットに合ったフォントを選ぶことが重要です。例えば、ゴシック体は力強さやモダンさを、明朝体は上品さや伝統を表現します。また、フォントのサイズや配置も重要で、可読性を高め、デザイン全体のバランスを整える必要があります。
- レイアウト: レイアウトは、情報を見やすく整理し、視覚的な魅力を高めるための要素です。余白を効果的に活用し、情報の階層を明確にすることで、デザイン全体の視認性を高めることができます。また、写真やイラストなどのビジュアル要素を効果的に配置することで、デザインに奥行きと動きを与え、ターゲットの興味を引くことができます。
- 画像やイラスト: 写真やイラストは、キービジュアルの訴求力を高めるための重要な要素です。高品質な画像や、ブランドの世界観を表現したイラストを使用することで、ターゲットの感情に訴えかけ、記憶に残るキービジュアルを制作できます。写真を選ぶ際には、画質、構図、被写体の選定に注意し、イラストを制作する際には、ブランドのイメージに合ったテイストで、ターゲットに共感を呼ぶ表現を心がけましょう。
これらのデザイン要素を適切に組み合わせることで、効果的なキービジュアルを制作できます。デザインの知識を深め、様々なデザイン事例を参考にすることで、デザインスキルを向上させることができます。
情報の整理と取捨選択
キービジュアル制作においては、伝えたい情報を整理し、取捨選択することも重要です。情報を詰め込みすぎると、かえって伝わりにくくなり、ターゲットに誤った印象を与えてしまう可能性があります。
まず、伝えたい情報を整理し、優先順位をつけます。次に、キービジュアルで最も伝えたいメッセージを一つに絞り込みます。そして、そのメッセージを効果的に伝えるために必要な情報のみを厳選します。余分な情報は省き、シンプルで分かりやすい表現を心がけましょう。
情報の取捨選択を行う際には、ターゲットの視点に立って考えることが重要です。ターゲットにとって本当に必要な情報は何か、興味を引く情報は何かを考慮し、情報を取捨選択します。また、キービジュアルで伝えきれない情報は、Webサイトや広告の他の部分で補完するようにしましょう。
情報の整理と取捨選択は、キービジュアルの効果を最大化するために不可欠なプロセスです。情報を整理し、取捨選択することで、ターゲットに的確にメッセージを届け、記憶に残るキービジュアルを制作できます。
キービジュアル制作の注意点
キービジュアルは、Webデザインや広告において非常に重要ですが、制作する際にはいくつかの注意点があります。これらの注意点を意識することで、より効果的なキービジュアルを制作し、その効果を最大限に引き出すことができます。
著作権
キービジュアルを制作する上で、著作権の問題は避けて通れません。特に、写真やイラスト、フォントなどを使用する際には、著作権侵害に注意する必要があります。著作権フリーの素材を使用する場合でも、利用規約をよく確認し、商用利用が可能かどうか、クレジット表記が必要かどうかなどを確認しましょう。著作権侵害は、法的問題に発展する可能性があり、企業の信用を失墜させることにもつながりかねません。自社で写真やイラストを制作する場合は、著作権に関する知識を深め、権利関係を明確にしておく必要があります。
情報過多
キービジュアルに多くの情報を詰め込みすぎると、かえって伝えたいメッセージが伝わりにくくなる可能性があります。情報過多なデザインは、視覚的なノイズとなり、ターゲットの注意を妨げ、結果として、ブランドイメージを損なうことにもつながります。キービジュアルは、あくまでもデザインの「顔」であり、最も伝えたいメッセージを一つに絞り込み、シンプルで分かりやすい表現を心がけましょう。情報を詰め込みすぎず、余白を効果的に活用することで、洗練された印象を与えることができます。
デザインのトレンド
デザインのトレンドは常に変化しています。キービジュアルを制作する際には、最新のデザイントレンドを取り入れつつも、ブランドの独自性を損なわないように注意が必要です。トレンドを追うことは重要ですが、それが必ずしも自社のブランドイメージに合致するとは限りません。トレンドを取り入れつつ、ブランドの個性を際立たせるデザインを心がけましょう。また、トレンドは一時的なものであり、すぐに廃れる可能性もあります。常に長期的な視点を持って、ブランドイメージを構築することが大切です。
まとめ
この記事では、キービジュアルの定義、役割、制作のポイント、そして成功事例を通して、効果的なビジュアルコンテンツ作成の基礎を解説しました。キービジュアルを理解し、適切に活用することで、Webデザインや広告の効果を最大化し、ターゲットへの訴求力を高めることができるでしょう。この記事が、あなたのデザインスキル向上の一助となれば幸いです。
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